顎関節症TMD

顎関節症とは

顎関節症とは、顎関節に何らかの異常が生じて、痛みや雑音、開口障害などの症状が現れる病気です。

主に、食べ物を噛んだ時や口を大きく開けた時に症状が現れます。
日常生活に支障をきたすこともあるため、治療が必要なケースも珍しくありません。

以下に挙げるような症状がみられる場合は、顎関節症の可能性があります。

これらの症状のうち、1つでも当てはまる場合は、顎関節を発症している可能性が高いため、一度受診することをおすすめします。

顎関節症の原因は、ケースによってさまざまです。主な原因は以下の通りです。

これらはいずれも、顎の関節や周囲の筋肉に過剰な負担がかかるものばかりです。

顎関節症の治療は、主に以下の4つに分けられます。
それぞれ単独で行うこともあれば、組み合わせて実施することもあります。

顎関節症の原因が生活習慣にある場合は、それらを改善していく必要があります。
生活指導で改善を求められるのは、硬い食品の摂取を控えたり、頬杖をつく癖を治したりと、人それぞれです。
そうした顎関節や顎の周囲の筋肉に過剰な負担がかかる習慣を取り除くことが生活指導の目的です。

理学療法では、筋肉のこりをほぐすためのマッサージやホットパック、レーザー照射や低周波治療などが行われます。

これらは物理療法と呼ばれるものです。
筋肉や靭帯を伸張させるストレッチや顎関節の動きを良くするための下顎可動化訓練などは、運動療法と呼ばれています。

顎関節や咀嚼筋に痛みが生じているケースでは、消炎鎮痛剤を用いて、炎症や痛みを取り除きます。

服用する薬の種類や服用方法は、症例によって異なります。

スプリント療法とは、マウスピースを使った治療法です。
歯ぎしりや食いしばりなどの口腔習癖があるケースで適用されます。

就寝時に、歯列全体を覆うマウスピースを装着し、顎関節への負担を軽減するのが目的です。
咀嚼筋の緊張を緩和する作用も期待できます。